そのハードウェアウォレット、改ざんされていませんか?

デバイスを分解して基板を撮影していただければ、本来あるはずのない部品がないかを調べます。後から追加されたチップ、配線、アンテナ、はんだ付けし直した跡などです。

  • 無料
  • 登録不要
  • 写真は保存しません
Yishi Wang on X

Yishi Wang · OneKey創業者

インプラントの件が明るみに出てから、どのブランドのユーザーからも、ウォレットが改ざんされていないかをどう確かめればいいのかと聞かれるようになりました。そこで、このツールを作りました。OneKeyも含め、すべてのデバイスに同じ基準を適用しています。

分解すべきか迷っている方は、まずこちらをお読みください。

検出できるもの
後から追加された基板やモジュール、アンテナ、細い配線、はんだ付けし直した跡、お使いのモデルと一致しないチップ。
検出できないもの
ファームウェア、チップの内部、シールドや画面、バッテリーの下に隠れたもの。
プライバシー
無料で、匿名のまま使えます。写真はメモリ上で検査し、保存はしません。位置情報はアップロード前にお使いの端末上で削除されます。

基板チェック

稼働中
  1. お使いのデバイス

    ブランドを選ぶと、モデルが表示されます。

  2. 分解した基板の写真

      チップの刻印にピントを合わせて、基板全体を撮影してください。

    • 通常20〜40秒ほどかかります。写真は保存しません。

    デバイスを分解すべきかどうか

    ハードウェアウォレットを分解すると保証の対象外になることがあり、扱い方によっては壊してしまうおそれもあります。分解する価値があるかどうかは、そのデバイスをどこで入手したかによって変わります。

    1. メーカーの公式ストアで購入した場合

      公式チェックを実行し、初期設定はご自身で行ってください。分解は必須ではありません。

    2. 販売業者や通販モールで購入した場合、または中古品の場合

      分解して基板を確認するか、メーカーから直接購入したものに買い替えてください。

    3. すでに資産を失っている場合

      まだ分解しないでください。デバイスを証拠として調べてもらえるよう、先にメーカーと警察に連絡してください。

    分解する場合

    • 先にリカバリーフレーズをバックアップし、そこから復元できることを確かめておいてください。
    • 金属ではなくプラスチック製のヘラを使ってください。ケースが接着や溶着されている機種もあり、元どおりにはきれいに閉まりません。
    • バッテリーを内蔵している機種では、バッテリーを曲げる、穴を開ける、工具を当ててこじる、といったことは絶対にしないでください。
    • リカバリーフレーズは絶対に撮影したり入力したりしないでください。このサイトがリカバリーフレーズを尋ねることはありません。

    確認すべきポイント

    2026年に見つかったインプラントは、画面に表示されたリカバリーフレーズを読み取り、携帯電話回線で外部へ送信するものでした。そのためにはモデム、アンテナ、電源が必要で、どれも何らかの痕跡を残します。

    01

    後から追加された基板やモジュール

    画面の下やバッテリーの上も含め、ケース内のどこにでも仕込まれている可能性があります。FCC、CE、CMIITなどのマークが印字された金属シールド付きのモジュールは無線モジュールです。携帯電話回線用の無線モジュールを搭載したハードウェアウォレットは存在しません。

    02

    本来ないはずのアンテナ

    ケースの縁に沿って這わせた細い線、銅線を巻いたコイル、小さな丸い同軸コネクタなど。

    03

    細い配線

    基板上の2点間をつなぐようにはんだ付けされた、髪の毛ほどの細い銅線。画面のコネクタやUSBポートの近くによく見られます。

    04

    誰かが先に開けた形跡

    画面の裏のスポンジの破れや接着剤の残り、刻印が削り取られたチップ、本来より小さい、またはラベルのないバッテリー、接着剤やテープで閉じられたケースなど。

    上手に撮影するコツ

    1. 自然光か明るいライトの下で撮影し、チップが光を反射しないようフラッシュはオフにしてください。
    2. スマートフォンを基板の真上に構え、基板が画面いっぱいに写るようにしてください。
    3. いちばん大きなチップをタップしてピントを合わせてください。撮影後に拡大して、刻印が読み取れるか確認しましょう。
    4. 基板の表と裏の両方を撮影してください。画面が無理なく持ち上がる場合は、その下も撮影してください。

    ひとつのチェックだけでは足りない理由

    それぞれのチェックには、ほかの2つでは見えないものが見えます。改ざんされたデバイスでも、どれか1つだけなら通過してしまうことがあります。

    1

    公式チェック

    メーカーのアプリで

    わかること

    セキュリティチップが本物で、メーカーの鍵を持っていること。

    わからないこと

    本物のチップの隣に追加されたハードウェア。インプラントが仕込まれたデバイスでも通過することがあります。

    2

    内部の確認

    このサイトで

    わかること

    目に見える範囲で、部品の追加、配線の変更、はんだ付けし直した跡がないこと。

    わからないこと

    ファームウェア、チップの内部、カメラに写らないもの。

    3

    入手経路

    領収書と外箱で

    わかること

    メーカーまたは正規販売店から購入したこと、そしてリカバリーフレーズを自分で作成したこと。

    わからないこと

    それだけでは何も証明できません。ただし、改ざんされたデバイスの多くは、非正規の販売業者や、不正に関与した販売業者を通じて売られています。

    3つのうち1つでも問題が見つかったら、そのデバイスの使用をやめてください。メーカーから直接購入したデバイスで、新しいリカバリーフレーズを使って新しいウォレットを作成し、資産をそちらへ移してください。

    既知の事例

    いずれも、メーカーの公式ストアから直接購入されたデバイスではありません。

    1. Ledger、販売業者が販売したデバイスでインプラントを確認

      Ledgerは、マレーシアを拠点とする販売業者CryptoBilisが販売したデバイスに、不正なハードウェアインプラントが仕込まれていたことを確認しました。Ledgerによると、このインプラントは初期設定中に画面に表示される24語のリカバリーフレーズを読み取り、eSIMを使った携帯電話回線で外部に送信するもので、セキュアチップには手を加えていません。Ledger、OneKey、Trezorはいずれもこの販売業者との取引を打ち切りました。また、MediaMarktSaturnは別の顧客からの報告を受けて、欧州でのLedger製品の販売を一時停止しました。

      BleepingComputerDecryptThe Block

    2. 3世代にわたるNano Xのインプラント、新しいものほど発見が困難に

      研究者たちが記録したインプラントは、手巻きの銅線アンテナとエナメル線を備えた緑色の追加基板から、基板全体に貼り合わせたフレキシブル基板へ、さらに画面の裏に隠した黒塗りのフレキシブル基板へと変化しました。最後のものは、上端に沿った細いアンテナ線だけが外から見える唯一の痕跡です。

      Tibane LabsJoe Grand

    3. 通販サイトで売られていた偽造Nano S Plus

      刻印を削り取ったESP32-S3チップを中心に組まれた偽物で、本物のNano S Plusにはない無線アンテナが付いており、トロイの木馬を仕込んだアプリとセットで販売されていました。Ledger本来のGenuine Checkでは不合格になりました。

      Cybersecurity NewsThe Crypto Times

    4. 偽造Trezor Model T

      カスペルスキーが調査した偽造Model Tは、メインチップが別の部品にすり替えられ、その周りにははんだ付けの跡がありました。ケースは超音波溶着ではなく、接着剤と両面テープで閉じられていました。ホログラムは無傷のままでした。

      Kaspersky

    5. 郵送されてきた偽の「交換用」Nano X

      犯罪者がLedgerの顧客に、改造したNano Xを郵送していました。USBコネクタには、小型のUSBフラッシュドライブが4本の配線ではんだ付けされていました。

      BleepingComputer

    よくある質問

    写真で本当にバックドアが見つかるのですか?

    ハードウェアのバックドアなら見つけられます。インプラントには場所と電源と接続が必要で、それらは目に見える痕跡を残します。追加されたチップ、配線、アンテナ、新しいはんだや接着剤などです。一方、ファームウェアのバックドアや、本物とまったく同じ見た目の偽チップは、写真では見つけられません。そのために公式チェックと、正規ルートでの購入があります。

    新品で未開封です。分解したほうがいいですか?

    必ずしもその必要はありません。メーカーの公式ストアで購入したものなら、公式チェックを実行し、初期設定をご自身で行ってください。分解が特に重要になるのは、販売業者や通販モールで購入したもの、中古品、あるいは事件で名前が挙がった販売業者から購入したものです。

    ウォレットの写真をアップロードしても安全ですか?

    基板の写真には、鍵もリカバリーフレーズも含まれていません。位置情報はアップロード前にお使いの端末上で削除され、写真はメモリ上で検査されるだけで保存はされません。リカバリーフレーズは、このサイトでもほかの場所でも絶対に撮影しないでください。

    このサイトは誰が運営しているのですか?信頼できるのですか?

    tampered.appは、自らもハードウェアウォレットを製造しているOneKeyが制作しています。インプラントを仕込んだデバイスを販売していた業者が見つかったあと、あらゆるブランドのユーザーから、自分のデバイスをどう確認すればよいかという問い合わせが寄せられました。このサイトは自社を含むすべてのブランドに同じ基準を適用し、特定の製品を勧めることはありません。仕組みについてはこのサイトについてのページで説明しています。

    どのAIが検査しているのですか?間違えることはありますか?

    Cloudflare Workers AI上で動くオープンウェイトの画像認識モデルです。誤りはどちらの方向にも起こり得ます。巧妙に隠されたインプラントを見逃すこともあれば、無害なものを指摘してしまうこともあります。そのため、モデルには見えたものを記述させるだけにとどめ、結果は固定のルールで判定しています。問題が見つからなかった場合でも、「安全」と表示することはありません。

    何か見つかりました。どうすればいいですか?

    そのデバイスの使用をやめ、リカバリーフレーズを入力しないでください。資産が入っている場合は、メーカーから直接購入したデバイスで、新しいリカバリーフレーズを使って新しいウォレットを作成し、資産をそちらへ移してください。古いデバイスは手元に保管し、撮影した写真をメーカーのサポートチームに送ってください。